プリキュアとゴリラの関係とは?キュアゴリラ誕生秘話と公式設定の真相
女児向けアニメの金字塔として20年以上の歴史を刻むプリキュアシリーズにおいて、検索エンジンやSNSのサジェストに突如現れる異色のワード「プリキュア ゴリラ」。一見するとネット上の悪ふざけやコラージュ画像のようにも思えますが、実は東映アニメーション制作の地上波アニメ本編で堂々と描かれた正真正銘の公式エピソードに由来します。
その中心人物こそ、お笑いコンビ・FUJIWARAの原西孝幸氏であり、彼が生み出した伝説の存在「キュアゴリラ」です。なぜ屈強な男性芸人がプリキュアを名乗ることになり、いかにして制作陣や熱心なファン層から熱狂的な支持を集めるに至ったのか、当時の制作背景や公式設定、ネットコミュニティの動向をもとにその全貌を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「キュアゴリラ」はFUJIWARA原西孝幸氏の持ちネタであり、アニメ『スマイルプリキュア!』第17話で本人がゲスト出演して公式逆輸入された。
- 要点2:決め台詞は「ナチュラルパワーは無限大!キュアゴリラ!」で、窮地に陥ったプリキュアたちを救うための囮として変身ポーズを披露した。
- 要点3:正規の歴代戦士ではないものの、原西氏の圧倒的な作品愛と完璧なダンス再現度により、ファンと制作陣双方から「愛される伝説枠」として公認されている。
プリキュアとゴリラの意外な関係とは?「キュアゴリラ」誕生の経緯と元ネタの真相
プリキュアとゴリラという一見かけ離れた2つの単語が結びついた背景には、FUJIWARA原西孝幸氏の並々ならぬ「プリキュア愛」が存在します。キュアゴリラの元ネタは、原西氏がバラエティ番組や劇場の舞台で披露していたオリジナルの変身パロディギャグでした。
原西氏がプリキュアに傾倒した直接の理由は、愛娘と一緒にテレビ鑑賞を始めたことに端を発します。単なる付き添いの保護者にとどまらず、作画の美しさ、妥当な人間ドラマ、そしてエンディングで繰り広げられる高度な3D CGダンスに魅了された原西氏は、歴代シリーズのダンスの振り付けを完璧に暗記するほどの熱中ぶりを見せました。テレビ朝日系『雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!』などで披露されたキレ味抜群のダンスは、多くのお笑いファンとアニメファンに衝撃を与えました。
自身の定番ギャグであるゴリラのモノマネと、愛してやまないプリキュアの世界観を融合させ、「もし自分がプリキュアになったら」という発想から生まれたのが「キュアゴリラ」でした。芸人の売名や安易なパロディではなく、徹底した作品研究とリスペクトに裏打ちされた完成度の高さが、アニメ制作陣の心を動かす決定打となったのです。

【伝説の神回】スマイルプリキュア第17話の変身シーンと決め台詞を徹底解剖
単なる芸人の持ちネタにとどまっていたキュアゴリラが、アニメ本編へと殴り込みを果たしたのが、2012年6月3日放送の『スマイルプリキュア!』第17話「富士山!ツッコミ芸人吉本新喜劇!?」です。このエピソードは、現在もファンの間で語り継がれる伝説の回となっています。
作中では、FUJIWARAの2人(原西孝幸・藤本敏史)が本人役として登場。修学旅行先でトラブルに巻き込まれ、敵幹部マジョリーナが生み出した怪物「アカンベェ」に遭遇します。プリキュアに変身するアイテム(スマイルパクト)を落として絶体絶命の危機に陥った星空みゆき(キュアハッピー)たちを目の当たりにした原西氏は、彼女たちを守るための時間稼ぎとして自ら前に立ち塞がります。
そこで披露されたキュアゴリラの変身シーンと名乗りは、視聴者の度肝を抜きました。腰に手を当て、力強いステップとともに放たれたキュアゴリラの決め台詞がこちらです。
「ナチュラルパワーは無限大!キュアゴリラ!」
『スマイルプリキュア!』の変身バンク特有のパフで髪を整える仕草をゴリラのドラミングに見立てた完璧なポージングを披露。怪物は一瞬呆気にとられてフリーズしたものの、直後に容赦ない一撃を浴びて原西氏は吹っ飛ばされるという、お笑い芸人としての見事なオチがつきました。しかし、この数秒間の命がけのパフォーマンスによってみゆき達はアイテムを回収し、反撃へと転じることができたのです。
キュアゴリラは公式認定の戦士なのか?映画出演と東映アニメーションの公式見解
ネット上ではしばしば「キュアゴリラは公式のプリキュアなのか?」という議論が巻き起こります。結論から整理すると、「本編公認のゲストキャラクターであり、設定上の正規プリキュア(伝説の戦士)ではない」というのが正確な位置づけです。
東映アニメーションの公式データベースや歴代プリキュア一覧において、キュアゴリラがメインの戦士としてナンバリングされることはありません。しかし、製作クレジットに「原西孝幸(FUJIWARA)」として正式に名を連ね、変身セリフが公式脚本に組み込まれている点において、東映公認の公式キャラクターであることは疑いようのない事実です。
さらに原西氏は、2012年公開の劇場版『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのおともだち』の応援隊長に就任し、声優としても出演を果たしました。歴代の公式戦士との立ち位置の違いをデータで比較すると、以下のようになります。
| 項目 | キュアゴリラ(原西孝幸) | 一般的な正規プリキュア | 編集部の見解・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 登場エピソード | スマイルプリキュア! 第17話 | 各シリーズ通年(全48〜50話前後) | 1話限りのスペシャルゲスト枠 |
| 変身アイテム・能力 | なし(身一つでの生身パフォーマンス) | 専用変身アイテム・浄化技を所持 | 肉体言語による時間稼ぎに特化 |
| 公式戦士カウント | 対象外(名誉ゲスト枠) | 公式歴代戦士(80名以上)に登録 | 東映公式が公認した至高のネタキャラ |
| 映画出演・展開 | NewStage応援隊長・ゲスト出演 | オールスターズ映画等で主力共闘 | プロモーション面でも多大な貢献を記録 |
【実態検証】ネットの反応と2026年現在も語り継がれる熱狂の理由
放送当時のネット上の反応は、一般的な芸能人タイアップ企画とは一線を画す絶賛の嵐でした。2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の実況スレッドやTwitter(現X)では、「原西がガチすぎて笑った」「変身ポーズのキレが本家を超えている」「身を挺して主人公たちを助ける姿は間違いなくヒーロー」といった書き込みが殺到しました。
芸能人がアニメにゲスト出演する際、棒読み演技や作品の世界観を壊すプロモーションが原因で炎上するケースは少なくありません。しかし、原西氏の場合は以下の3点がコミュニティに深く刺さりました。
- 作品知識の深さ:当時の現行シリーズだけでなく、過去作のOP・EDダンスをすべて踊れるという圧倒的な実績があったこと。
- 自己犠牲の精神:単なるギャグ披露に終わらず、「変身できない少女たちを命がけで守る」というプリキュアの精神(ノブレス・オブリージュ)を体現していたこと。
- 徹底したリスペクト:自身の芸風を押し付けるのではなく、作品の様式美を完璧にトレースした上で笑いに昇華させたこと。
2026年を迎えた現在でも、新作プリキュアが発表されるたびにSNS上で「新戦士はキュアゴリラ枠か?」「原西のダンス解説が見たい」といった声が定期的に浮上するなど、その存在感は色褪せていません。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「ただのお笑いコラボ」ではない本質
キュアゴリラを巡っては、インターネット特有の伝言ゲームによっていくつかの誤解が生じています。現場の事実関係を精査すると、驚くべき本質が見えてきます。
第一の誤解は、「事務所のゴリ押しによるタイアップだったのではないか」という点です。当時の制作陣へのインタビューや各種報道によると、企画の起点は吉本興業側からの営業ではなく、原西氏が各メディアで見せていたプリキュア愛に制作プロデューサー陣が感銘を受け、「ここまで愛してくれているなら、ぜひ本編に出てほしい」と東映側から熱烈なオファーを出したのが真相です。
第二の誤解は、「原西はギャグのためだけにプリキュアを利用した」という見方です。実際の手記や特番での証言によると、原西氏は娘が成長してプリキュアを卒業した後も、1人の熱心なファンとしてシリーズを視聴し続けました。大人向けイベントや特番でも一切茶化すことなく、作品のテーマ性やアクションの素晴らしさを語り続けています。この純粋なファン心理こそが、キュアゴリラという特異な存在に説得力を与え続けた要因です。

【プロの結論】ファンダム社会学から読み解く「キュアゴリラ現象」の教訓
キュアゴリラという現象をコンテンツ社会学およびファンダム心理学の視点から分析すると、「既存ファンコミュニティの心理的境界線(バウンダリー)を外部タレントが乗り越えた稀有な成功モデル」として評価できます。
アニメのコアファン層は、外部の著名人が安易に作品へ参入してくることに対して強い警戒心を抱きがちです。しかし、原西氏は「知性・技術・情熱」の3要素をすべて満たした上で参入しました。ダンスの再現度という目に見えるスキルを示し、作品への敬意を態度で証明したことで、ファンコミュニティは彼を「部外者」ではなく「偉大な同士」として受け入れたのです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
『スマイルプリキュア!』第17話をはじめとするキュアゴリラ関連エピソードを今から鑑賞するにあたり、楽しむための向き不向きを整理しました。
- 心からおすすめできる人:
- 作品へのリスペクトが詰まった上質なパロディ・お笑い回を楽しみたい人
- 声優やゲストの枠を超えた「本気の身体表現」に笑いと感動を覚えたい人
- 『スマイルプリキュア!』特有のギャグと王道バトルの絶妙なバランスを味わいたい人
- やや慎重に鑑賞すべき人:
- シリアスで重厚な世界観のみを求め、コメディ色の強いエピソードが苦手な人
- 正規の変身ヒロインのみが登場する厳格な設定を重視する人
【プリキュア ゴリラ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:キュアゴリラが登場したアニメの回は何話ですか?
A1:2012年に放送されたシリーズ第9作『スマイルプリキュア!』の第17話「富士山!ツッコミ芸人吉本新喜劇!?」です。FUJIWARAの原西孝幸氏と藤本敏史氏が本人役でゲスト出演しました。
Q2:キュアゴリラの名乗り・決め台詞は何ですか?
A2:決め台詞は「ナチュラルパワーは無限大!キュアゴリラ!」です。胸を叩くドラミング動作と完璧なキメポーズとともに披露されました。
Q3:キュアゴリラは公式の歴代プリキュアに含まれますか?
A3:東映アニメーション公認の劇中パロディキャラクターですが、歴代の正規プリキュア戦士(オールスターズのナンバリング戦士)には含まれません。ただし、ファンの間では「名誉プリキュア」として広く親しまれています。
Q4:原西孝幸氏がプリキュアを好きになったきっかけは何ですか?
A4:長女と一緒にテレビを見始めたことがきっかけです。ストーリーの魅力だけでなくエンディングの3Dダンスに衝撃を受け、自らすべての振り付けをマスターしたことでバラエティ番組等でも披露するようになりました。
まとめ:愛とリスペクトが生んだアニメ史に残る伝説のキャラクター
「プリキュア ゴリラ」という強烈なインパクトを残すキーワードの裏側には、タレントの純粋な作品愛と、それを受け止めて最高の形で本編に昇華させた東映アニメーション制作陣の粋な計らいがありました。
キュアゴリラが披露したあの数秒間の名乗りは、単なる一過性のギャグを超えて、「対象への徹底的な敬意があれば、性別やジャンルの壁を越えてコミュニティに受け入れられる」というエンターテインメントの真理を示しています。シリーズの歴史を彩るユニークな名場面として、キュアゴリラの伝説はこれからも多くのファンに笑顔とともに語り継がれていくはずです。 (出典: プリキュア ゴリラ(Yahoo!ニュース))